ブログ

子どもが『友達できない』と言ったら親はどうする?」

~目次~

1. その言葉の背景を見つめる
2. 「答え」よりも「聞く姿勢」
3. 家庭でできるサポート
まとめ|友達をつくる力は育つ

「…うちの子、最近ポツンとしてて…」

「このあいだも“友達できない”ってポツリと言ってきたんです」

そう話すお母さんの表情には、戸惑いや心配がにじんでいました。

「そうだったんですね」
「園でも様子を見ていますが、お友達と関わろうとする姿、ちゃんと見られていますよ」
そう伝えると、お母さんの表情が少しだけ和らぎました。

子どもから「友達できない」と言われたとき、
親としては心がざわつくものです。
「どうしたらいいの?」「なにかあったの?」と焦る気持ち、よく分かります。

でも実は、その一言の裏には、
成長の途中だからこその“感じ方”や“関わり方”が潜んでいるのです。

この記事では、

✅ 子どもの言葉の背景にある気持ち
✅ 親ができる対応のコツ
✅ 焼津中央幼稚園での関わり方

こうした視点をもとに、「友達関係」に悩む子どもとの向き合い方を、
一緒に考えていきたいと思います。

1. 「友達できない…」その言葉の背景を見つめる

「友達できない」――この言葉、親にとっては胸がぎゅっと締めつけられるひと言ですよね。
でも、少し立ち止まって考えてみましょう。
その言葉、子どもはどんな気持ちで口にしたのでしょうか?

👦「今日は一緒に遊べなかった」
👧「誘ったけど断られた」
👦「なんとなくひとりでいた」

幼児期の子どもたちは、まだ「友達」という言葉の定義があいまいです。
一日だけ遊ばなかっただけで「友達じゃない」と思い込んでしまうこともあります。
また、他の子が仲良くしているのを見て「自分は入れない」と感じてしまうことも。

つまり、「友達ができない=孤立している」とは限らないのです。

それでも子どもにとっては、感じた気持ちがすべて。
「遊びたいのにうまくいかない」
「誰かと一緒にいたいのに、できない」
そんな小さな葛藤が、「友達できない」という言葉に表れているのかもしれません。

大切なのは、「うちの子、ダメなのかも」と決めつけることではなく、
「そう感じている今の気持ち」に、そっと寄り添うことです。

2. 大切なのは「答え」よりも「聞く姿勢」

「どうして?」「誰と遊べなかったの?」
子どもが「友達できない」と言ったとき、
親としては“原因”を突き止めたくなります。

でも、子どもにとっては、
ただ「わかってほしい」「聞いてほしい」だけのことも多いのです。

👩‍👧‍👦 ママ:「でも、ちゃんと誘ったの?」
👧 子ども:「……もういい」

――こんなやりとり、思い当たることはありませんか?

✅ 子どもは、問い詰められると心を閉ざしてしまいます。

✅ 「あなたのせいじゃないよ」「そう感じたんだね」と受け止めることが、安心感につながります。

たとえば、こんなふうに声をかけてみましょう。

🗣️「そうかぁ、遊びたかったんだね」
🗣️「ひとりでいるの、ちょっとさみしかったかな」

こうした“共感の言葉”があるだけで、
子どもは「わかってくれた」と感じ、少しずつ気持ちを開いていきます。

そして何より大切なのは、アドバイスより“聞く姿勢”。

「解決しよう」としなくても、
「気持ちを受け止めてくれる人がいる」と感じることで、
子どもは次の一歩を踏み出す力を取り戻していきます。

3. 幼稚園での関わりと、家庭でできるサポート

焼津中央幼稚園では、
子ども同士の関わりが自然に生まれるよう、日々の保育にさまざまな工夫を取り入れています。

👫 ペアで行う遊び
👨‍👩‍👧‍👦 小グループでの活動
🎨 共通の目的を持つ制作やリズム遊び

こうした取り組みの中で、
「一緒にやってみよう」
「手伝ってくれてうれしい」
という小さな成功体験が、子ども同士の関係づくりにつながっていきます。

一方で、ご家庭でできることもあります。

✅ おままごとやごっこ遊びで、相手の気持ちを想像する力を育む

✅ 人形やぬいぐるみを使って「貸して」「いいよ」といったやりとりを練習する

✅ 絵本を一緒に読みながら、「この子はどんな気持ちかな?」と想像する習慣をつける

こうした関わりは、直接的に「友達をつくる力」になるわけではありませんが、
子どもが「人と関わるって楽しい」「気持ちを伝えるのって大事」と感じる土台になります。

また、保育士と保護者の連携も重要です。

小さなやりとりの積み重ねが、
子どもにとっての“安心できる大人”を増やすことにもつながります。

園と家庭が同じ方向を向いている――
それが、子どもにとって一番心強い支えになるのです。

まとめ|「友達をつくる力」は育てていける

「友達できない」と子どもに言われたとき、
親としては「なんとかしなくちゃ」と思ってしまいますよね。
でも、焦らなくて大丈夫。
“友達をつくる力”は、これから少しずつ育っていくものです。

人との関わりは、大人にとっても難しいもの。
まして幼児期ならなおさら、うまくいかないことがあって当たり前です。

✅ 大事なのは「友達が何人いるか」ではなく、
✅ 「人と関わりたい」「伝えたい」と思える気持ちを育てること。

そのためにできるのが、

・話をじっくり聞くこと
・気持ちを否定せずに受け止めること
・うまくいかない経験も「大丈夫」と伝えること

そして、幼稚園でも家庭でも、
子どもの「小さな一歩」に気づき、声をかけてあげることが、
自信や安心につながっていきます。

焼津中央幼稚園では、ひとりひとりの成長に合わせた関わりを大切にしながら、
人とのつながりを“楽しめる心”を育んでいます。

友達づくりに悩んだ日も、
きっと未来につながる「育ちの途中」。
そう信じて、子どもの歩みにそっと寄り添っていきたいですね。

🍀見学やご質問はいつでも歓迎しています。
ぜひこちらからお問い合わせくださいね。
👉お問い合わせフォーム

子ども友達できない #幼稚園友達関係 #親の対応 #幼児の気持ち #子どもの会話 #焼津中央幼稚園 #人との関わり方 #社会性の育て方 #保育と家庭の連携 #幼児期の不安