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実は逆効果?子どもに「頑張れ」って言わないほうがいい理由

~目次~

1. なぜ逆効果?
 ①言葉が与える心理的影響
 ②心理学の視点

2. 過程を認める言葉がけが大切
 ①気持ちを受け止めてあげよう
 ②非認知能力とは?

3. 子どもが安心できる言葉
 ①言い換えワード
 ②声かけのアイデア集

4. 言葉のかけ方で表情が変わる
 🍀わかってもらえた体験で育つ

まとめ:応援はちゃんと伝わる

「がんばってね」が口ぐせになっていませんか?

「行ってらっしゃい、がんばってね〜!」
朝の支度を終えて、玄関でお子さんを見送りながら、つい出てしまうこの言葉。

「うちの子、がんばってほしいし、応援したいから言ってるだけなんだけど…」

そう思いますよね。
もちろん、それはママのやさしさ。

でも、ふとした瞬間に感じたこと、ありませんか?

🔸がんばれって言われると、ちょっと困ったような顔をする

🔸「がんばったよ」って言っても、どこか元気がない

🔸失敗したときに「がんばったけど…」と落ち込む姿が見えた

もしかするとそれ、子どもなりに「プレッシャー」になっているのかもしれません。

私たち大人にとっては当たり前の「励まし」の言葉でも、
幼児期の子どもには、意外と重く響いてしまうことがあるのです。

今回は、そんな「頑張れ」という言葉の影響や、
今の時期だからこそかけてあげたい“別の言葉”について、一緒に考えてみませんか?😊

1. なぜ「頑張れ」が逆効果になることがあるの?

①言葉がけが子どもに与える心理的影響とは

「がんばってね」
その言葉には、ママの応援の気持ちがたっぷり詰まっています。
でも、実はこの“優しい一言”が、子どもによっては逆にプレッシャーになってしまうこともあるんです。

「がんばれって、なにを?」
「がんばったのに、できなかった…」

幼児期の子どもたちは、まだ「頑張る」という言葉の意味を正確には理解していません
それでも、ママの期待を感じとって「なにかをやらなきゃ」と一生懸命になるんです。

でも…
期待に応えられなかったとき、「がんばったのに…」「がんばれなかった…」と、必要以上に落ち込んでしまうことがあるのです。

②心理学の視点から見ると…

発達心理学の研究では、3~6歳の子どもに対する声かけは「結果より過程を認めるほうが自己肯定感を育む」とされています。

たとえば…

「すごいね、勝ったね!」より
→「最後までよくやったね!」

「がんばって!」より
→「見てるよ」「楽しんできてね」

このような安心をくれる言葉のほうが、子どもには伝わりやすいのです。

「でも、がんばれって普通に言っちゃうよね…」

それが当たり前ですし、悪いことではありません。
ただ、子どもが“どう受け取っているか”に気づくだけで、
言葉の選び方がぐっと優しくなります。

2. 幼児期は“過程”を認める言葉がけが大切

①「がんばれ」よりも、今の“気持ち”を受け止めてあげよう

子どもが何かに取り組んでいるとき、
私たち大人はつい「できたかどうか」「結果が出たか」に目が向きがち。
でも、幼児期に本当に育てたいのは、結果を出す力ではなく“挑戦する心”です。

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

「これ、むずかしいけど、やってみる!」

「すごい!頑張ってやってごらん!」

いえいえ、ちょっと待って。

その言葉の代わりに――

「やってみようとしてるんだね、いいね!」

「その工夫、ママ気づいたよ!」

“取り組んでいる姿”をそのまま認めてあげる
たったそれだけで、子どもは「見てくれてる」「わかってくれてる」と感じて、自然にやる気を出すんです。

②“非認知能力”って知っていますか?

最近よく耳にする「非認知能力」という言葉。
これは、学力テストのように数値化できない「意欲」「粘り強さ」「協調性」などの力のことです。

文部科学省も非認知能力の重要性を強調しており、
この力が将来の学力や人間関係、自己肯定感に大きく影響すると言われています。

そして、この力を育てる土台になるのが、
「過程を認めてもらった経験」なんです。

「うまくできなかったときは、どう声をかけたらいいの?」

そんなときこそ、「がんばったね」ではなく、

✅「チャレンジしたね!」

✅「最後までやろうとしてたの、見てたよ」

✅「ちょっと難しかったかな?悔しかった?」

“結果”よりも“気持ち”に寄り添う声かけが、子どもの心を育てます。

3. 「頑張れ」から「見てるよ」へ。子どもが安心できる言葉

①園でも家庭でも使える“言いかえワード”集

子どもに何か伝えたいとき、つい口から出てしまう「頑張れ」。
でも、少し言葉を変えるだけで、子どもの心は驚くほど柔らかくほぐれるんです。

たとえば登園前――

「今日は発表があるんだ」

「頑張ってね!」

ではなくて、

「楽しんできてね」

「見てるよ、応援してるよ」

たったそれだけで、子どもの表情がふっと和らぐことがあります。

②「安心」を届ける“声かけのアイデア集”

✅「楽しそうだね!」
→ 行動の様子をそのまま認める

✅「よく考えてたね」
→ 結果より、工夫したことに注目

✅「ママ、気づいたよ」
→ 見守ってることを伝えるだけで安心感アップ

✅「わくわくしてるね」
→ 感情を言葉にして代弁してあげる

✅「やってみるんだね、すごいね」
→ 行動への意欲そのものを褒める

「でも、気づいたら『がんばってね』って言っちゃってるかも…」

大丈夫です。
大切なのは、“何を言ったか”よりも、“どう伝わっているか”です。

子どもは、ママが自分をちゃんと見てくれている、信じてくれていると感じたとき、自然と力を出せるようになります。

家庭と園、環境は違っても、「声かけ」で育つ心は同じ
そしてその言葉は、ママ自身にも返ってくるものなんです。

4. 言葉のかけ方ひとつで、子どもの表情が変わる

🍀自信は“わかってもらえた”という体験から育つ

「ママ、見て!」
子どもが何かをやり終えたあと、目を輝かせて振り返るとき。
そこで返すひと言が、子どもの心に大きく残るって、ご存知でしたか?

「すごいじゃん、頑張ったね!」

も、もちろん嬉しいんです。

でも――

「じっくりやってたね」

「最後まであきらめなかったね」

そんな“見ていたよ”というメッセージが
子どもの安心と自信をぐっと深めるんです。

お店屋さんごっこで、
なかなか「いらっしゃいませ」が言えなかった子が、
ある日ぽつんと声を出したとき…

「今日は、自分から声を出してたね。ドキドキしてたけど、がんばってたの伝わったよ」

そのときの、その子の笑顔。
“わかってもらえた”経験が、自己肯定感につながる瞬間です。

子どもたちは、ただ褒められたいわけじゃありません。
「自分のことをちゃんと見てくれている」という感覚こそが、自信と安心の土台になるんです。

そしてそれは、園だけではなく、おうちでも同じ
ママの何気ないひとことで、子どもはぐっと前を向けるようになります。

「今日も“見てるよ”を意識してみようかな」

そんな気持ちが芽生えたら、もう十分すてきなママです🌼

まとめ:「頑張れ」じゃなくても、応援はちゃんと伝わる🌱

「がんばってね」――
それは、ママの応援の気持ちそのもの。
決して悪い言葉ではありません。

でも、もしそれが子どもにとって“がんばらなきゃいけない”というプレッシャーになっているとしたら……?
少しだけ、言葉を選び直してみるのもいいかもしれません。

✅「見てるよ」

✅「楽しんできてね」

✅「やってみようとしてたの、ママ気づいたよ」

そんな言葉のほうが、子どもにとってはずっと安心で、自分らしく動ける力になることがあるんです。

「今日もちゃんと見てるよ」
それだけで、きっと子どもは笑顔になります。

あなたの言葉が、今日もお子さんの“安心”になりますように🍀

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