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「かけっこが遅い子」に共通する意外な生活習慣とは?  

~目次~

1. かけっこが遅くなる3つの習慣
 ①椅子に長時間座っている
 ②靴のサイズが合っていない
 ③転びそうな場所では走らせない

2. 自己肯定感が変わる
 ①ビリでも楽しそうだったらOK
 ②小さな成功体験が育てる
 ③周りと比べないことの大切さ

3. 日常に運動
 ①公園で運動
 ②室内でもできる運動
 ③遺伝より経験

4. 集団での運動が苦手克服
 ①友だちと一緒だから頑張れる
 ②月に1回の時間
 ③楽しさの土台

おわりに

「うちの子、かけっこになるといつも最後で…」
運動会の季節になると、こんなふうに感じたことはありませんか?

「足が遅い=運動が苦手」
そう決めつけて、ちょっと落ち込んでしまうママの声もよく聞きます。

でも実は――
かけっこが遅い子には、ある共通した生活習慣があるって、ご存じでしたか?

「運動神経」は生まれつきだけで決まるものではなく、
日々のちょっとした“環境”や“経験”の積み重ねが大きく影響します。

「じゃあ、何を見直せばいいの?」
「家庭でできることってあるの?」

そんな疑問にお答えしながら、
お子さんが“走ることって楽しい!”と思えるヒントをお届けします。

1. 実はこれが原因かも?
 かけっこが遅くなる3つの生活習慣

「うちの子、なんであんなに走るのが苦手なんだろう…」
そんな疑問を抱えながらも、具体的な理由がわからないままの方も多いのではないでしょうか。

実は、日々の生活のなかに“かけっこが遅くなる習慣”が潜んでいることがあるんです。

ここでは、幼児の運動能力の発達に関わる“3つの意外な習慣”をご紹介します。

①「椅子に長時間座っている」

「静かに遊んでくれてるから助かる…」
ついタブレットやテレビの時間が長くなってしまうこと、ありますよね。

でも実は、長時間同じ姿勢でいることが、体幹やバランス感覚の発達を妨げる原因になることも。

幼児期の身体づくりにおいては、
走る・跳ぶ・転がるといった“基本の動き”が何よりも大切です。

特に体幹(お腹・背中まわりの筋肉)は、走るときの安定感を支える土台。
この力が育っていないと、足だけで無理やり走ろうとしてフォームが崩れ、結果的にスピードが出にくくなってしまいます。

「そういえば、最近あまり外で遊ばせてないかも…」

おうちの中でも、
バランスボールやクッションを使って座る・体を揺らす遊びを取り入れると、
自然に体幹を鍛えるきっかけになりますよ。

②「靴のサイズが合っていない」

「来年まで履いてほしいから、少し大きめにしたんです」
これ、実はかなり多い落とし穴なんです。

子どもの足はまだ柔らかく、靴の影響を大きく受けます。
サイズが合っていない靴を履いていると、足元が安定せず、走るときのフォームが崩れてしまうことに。

かけっこが遅い原因が“足の運び方”にあるケースも少なくありません。

靴選びで気をつけたいポイントは、

・かかとがしっかり固定される
・つま先に指1本分程度の余裕
・足首をサポートできる構造

また、毎月1回はサイズを確認するのがおすすめです。
子どもの足は思っているよりも早く成長しています。

③「転びそうな場所では走らせない」

公園で走ろうとした子に「危ないからやめて!」と声をかけたこと、ありませんか?

もちろん、安全第一。
でも、「危ないからやらせない」ことが、かえって身体のコントロール力を育てにくくしてしまうこともあるんです。

走る、止まる、転びそうになる――
こうした経験をくり返す中で、子どもは“どう動けば安全か”を体で覚えていきます。

「でも、ケガしちゃったら困るし…

たしかに、心配ですよね。
でも例えば、園庭や施設で、思いきり体を動かせる時間があると
子どもは自然に「転んでも大丈夫な経験」を重ねていくことができます。

こうした“転んでも大丈夫な環境”を大切にしている園も増えています。

この3つの習慣は、どれもちょっとした心がけで改善できることばかり
まずは「うちの子、なんで走るのが苦手なんだろう?」と感じたら、
毎日の過ごし方を少し見直してみるのがおすすめです。

2. 走るのが楽しくなると、自己肯定感が変わる

「うちの子、ビリだったけど、ニコニコでゴールしてきて…」

そんな姿を見て、ちょっと拍子抜けしたり、
「遅くても楽しそうなら、それでいいのかな…?」と悩んだこと、ありませんか?

「でも、やっぱり遅いとかわいそうかな…?」

たしかに、順位がつくと気になるのが親心。
でも、幼児期の運動で一番大切なのは、「速さ」よりも「楽しさを感じること」なんです。

①「ビリでも楽しそうだったらOK」という視点

実際、保育や幼児教育の現場では
「走るのが好き」な子のほうが運動能力が伸びやすいといわれています。

なぜなら、楽しいことには自然と繰り返し取り組むから。
その“くり返し”が、体の動きを整えたり、スピードを高めたりするんです。

つまり、「楽しい」=「もっとやりたい」
→「上達する」
という、ポジティブなループが生まれるということ。

②小さな成功体験が、“自信の芽”を育てる

例えば、前は走るとすぐ転んでいた子が、ある日つまずかずにゴールできた。
それだけでも、子どもにとっては立派な“できた!”の体験です。

その積み重ねが、
「自分って、やればできるかも!」という自己肯定感の芽を育てていきます。

「速さじゃなく、“走ることが好き”という気持ちを大事にしてみませんか?」

無理に順位を意識させるのではなく、
「前より長く走れたね」「今日は笑顔で走ってたね」など、その子の“昨日との変化”を見てあげることが何よりの応援です。

③周りと比べないことの大切さ

大人が思う以上に、子どもたちは“比べられること”に敏感です。

つい他の子と比べてしまいがちですが、
それぞれの成長のペースや得意・不得意は、本当に十人十色。

ママが「あなたはあなたのままでいいよ」と伝えるだけで、
子どもは“比べられない安心感”の中で、のびのびと挑戦していけます。

走ることもそのひとつ。
たとえ今は遅くても、楽しむ気持ちがあれば、それは立派な前進です。

3. 日常に“ちょっとした運動”を取り入れるコツ

「運動って、特別な教室に通わせなきゃダメですか?」

ママの心の声として、よく聞かれるこの質問。
でも、実は毎日のちょっとした工夫が、子どもの身体づかいに大きな影響を与えるんです。

①公園で“遊び感覚”の運動を

「さあ、運動の時間よ!」と改まる必要はありません。
公園遊びの中に、少しだけ運動要素を混ぜるだけでOK。

たとえば…

・ケンケンパでバランス力アップ

・スキップでリズム感+脚の連動

・段差ジャンプで瞬発力と足腰の安定感を育てる

こういった動きはすべて、走る力の土台づくりにもつながっていきます。

「走るのが苦手」と感じていた子も、
「これならできる!」という体験を重ねていくうちに、自信がついてくるものです。

②室内でもできる!簡単運動アイデア

「今日は雨で公園行けない…」
そんな日も、おうちの中で“運動っぽい遊び”はできます。

おすすめは――

📌 新聞紙ジャンプ
 → 広げた新聞紙に乗って、落ちないようにジャンプ!遊びながら脚力・着地バランスを養えます。

📌 タオル引っ張りレース
 → タオルにぬいぐるみを乗せて引っ張る遊び。体幹や腕の力も育ちます。

📌 クッション渡り
 → ソファのクッションをいくつか並べて「落ちないように渡る」バランス遊び。楽しみながら感覚運動に。

大切なのは、“運動させよう”というより“楽しいね!”を共有すること。

③「運動神経は“遺伝”より“経験”で育つ」ってホント?

「自分が運動苦手だったから、子どももそうかも…」
そう思ってしまうママも少なくありません。

でも実際には、
運動神経の多くは“経験”で育つとする研究報告が増えています。

たとえば、早稲田大学のスポーツ科学学術誌などでは、
幼少期にさまざまな動きを経験した子どもほど、成長後の運動スキルが高くなる傾向があることがわかっています。

走る、跳ぶ、転がる、よける――
いろんな動きを「遊びながら」経験してきた子ほど、脳がその動きを覚えるのだそうです。

つまり、ママが「一緒にやってみようか!」と声をかけるその一歩が、
お子さんの“運動の種”を育てているんですね。

4. 集団での運動が苦手克服のきっかけになることも

「家だと全然やる気が出ないのに、園では元気に走ってるらしい…」
そんなお話、ママたちからよく聞きます。

実はそれ、すごく自然なことなんです。

①一人じゃなく、友だちと一緒だから頑張れる

子どもって、“誰かと一緒にやる”だけでエネルギーが湧いてくることがありますよね。
「○○ちゃんがやってるから」「負けたくない!」という気持ちは、まさに成長のチャンス。

集団での運動は、

挑戦しやすい空気をつくってくれる

・真似することで学べる

・失敗しても笑い合えることで、運動へのハードルがぐっと下がる

そんな環境だからこそ、苦手意識がある子も「ちょっとやってみようかな…」という気持ちになりやすいんです。

②月に1回の“特別な時間”が、子どもの心を動かすことも

最近では、外部から専門の講師を招いて、
月に1回の運動プログラムを取り入れている園も増えてきました。

こうしたプログラムでは、走る・跳ぶ・バランスをとるなど、
運動の“基礎となる動き”を遊びながら学ぶことができます。

プロの講師が入ると、動きの指導だけでなく、
「できた!」「楽しい!」を引き出す声かけがとても上手。

特に運動が苦手な子ほど、こうした“第三者”の存在が、
ママや先生とは違った視点で「やってみたい!」を刺激してくれるんです。

③「体育嫌い」になる前に、“楽しさの土台”を

小学校に入ってから、「体育が嫌い」「走るのがイヤ」と感じる子も少なくありません。
でもそれって、実は“うまくできなかった過去の経験”が影響していることが多いんです。

だからこそ――
幼児期のうちに、“体を動かすって気持ちいい!”という感覚を育てておくことがとても大切。

園の中には、
「できる・できない」にこだわらず、“まず楽しむこと”を大事にする運動の時間を設けているところもあります。

「運動が好き」
そう思える子ども時代を過ごした子は、
多少苦手でも“挑戦してみよう”という気持ちを持ち続けてくれます。

そしてそれは、運動に限らず、これから先のさまざまな“人生のチャレンジ”にもつながっていくんですね。

おわりに|「遅くても、走ってる姿が好き」それがいちばんの応援

「ビリでも、がんばって走る姿に泣きそうになった」
そんなママの言葉に、何度もうなずいたことがあります。

運動会の順位、かけっこの速さ――
つい気になってしまうけれど、
本当に大事なのは、その子が「よし、走ろう!」と思ってスタートを切ったこと。

それだけで、立派な成長なんです。

“速さ”より、“挑戦”を見てあげるママでいてください。

「昨日よりちょっと速くなったね」

「転ばなかったね」

「最後まであきらめなかったね」

そんな“ちいさな変化”に気づいてもらえると、
子どもは嬉しくて、またがんばろうって思えるんです。

子どもの足音は、一人ひとりちがうリズムで進んでいきます。

はやくなくていい、たまに止まってもいい。
でもちゃんと、その子なりの“育ちの音”が聞こえてくる。

ママがその音に耳をすませてくれることが、
きっと、いちばんのエールになるはずです。

そして、そんな育ちを応援する環境が、日々の遊びや園での体験のなかにあるとしたら――

それは、子どもにとっても、ママにとっても
安心して「がんばれる場所」になっていくのかもしれませんね。

焼津中央幼稚園では、子ども一人ひとりの「できた!」を大切に育む教育を行っています。

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