ブログ

集団の中で“声が小さい子”が安心できる園の対応とは?

~目次~

1. 声が小さい=困ること?
2. なぜ声が小さい?
 ✅ 環境にまだ慣れていない
 ✅ 感覚に敏感なタイプ
 ✅ 間違えるのが怖い
 ✅ 話すより、聞くことが得意

3. 無理に声を出させない関わり
 ✅ 言い直させない
 ✅ 発表を強制しない
 ✅ 表情や仕草を読み取る
 ✅ “小さな声”を聞き取ってもらえる経験を重ねる

4. 少しずつ心が開くタイミングとは?
 ✅ 声よりも、「気持ち」が伝わる環境が大切

「みんなで返事するとき、うちの子だけ声が小さくて…」

「先生に聞こえてないんじゃないかと思って、つい心配になっちゃって…」

家ではよくしゃべるんですけど、園だと全然声が出ないみたいで…
このままで大丈夫なんでしょうか?

その子なりのペースがあるので、大丈夫ですよ
声が小さい=悪いこと、ではないんです。
“安心できる環境”があれば、少しずつ気持ちも出せるようになりますよ

大人が思っている以上に、
子どもにとって「声を出す」「話す」って、
とても勇気のいることなんです。

とくに集団生活の中では、
「目立ちたくない」「間違えたくない」
といった気持ちから、
声が小さくなったり、黙ってしまう子もいます。

でも、それはその子がダメなのではなくて、
まだ“安心”が十分に整っていないだけかもしれません。

この記事では、
声が小さい・おしゃべりが苦手な子に対して、
焼津中央幼稚園がどのように寄り添っているのかを、新米ママにも分かりやすくお伝えしていきます。

1. 声が小さい=困ること?親が感じやすい不安とは

「みんな元気よくお返事してるのに、うちの子だけ声が聞こえない…」

「家ではよく話すのに、園では“無口な子”になってしまってる…」

そんなふうに感じたことがあるママも、
きっと少なくないはずです。

おとなしい性格なのは分かってるけど、
ちゃんと先生に伝わってるか不安で…
つい、“もっと声出してごらん”って言っちゃうんです

気持ちはよく分かります。
でも、声が小さいこと=できてないこと、ではないんですよ

新米ママにとって、
子どもが「集団の中でどうふるまっているか」は、見えにくくて気になる部分。

特に、“返事が小さい”“自己紹介が聞き取れない”などの場面では、
「周りと比べて浮いていないかな…」と、
不安になりがちです。

けれど、声が小さいのは、
その子の性格や発達の個性のひとつ。

✅ 緊張しやすい
✅ 人の視線が苦手
✅ 間違えたくないという気持ちが強い
✅ ゆっくり考えてから話したいタイプ

など、その背景には、
しっかりと“理由”があることも多いのです。

むしろ、無理に声を出させようとすることで、
「自分の話し方ではダメなんだ」
と感じてしまう子もいます。

大切なのは、声の大きさではなく、
その子が「伝えたい」と思える環境かどうか。

ママの不安を和らげながら、
その子らしさを大切にできる関わりが、
これからの鍵になります。

2. なぜ声が小さい?子どもの内側にある理由を考える

「声が小さい子」と聞くと、
「恥ずかしがり屋さん」「おとなしい性格」
とひと言で片づけられてしまうことがあります。

でも、実際にはその子なりの
“理由”や“背景”があることがほとんどです。

“恥ずかしい”だけでなく、周囲の様子をよく観察していたり、
話すタイミングをうかがっていたりする子も多いですよ

なるほど…ただ控えめっていうだけじゃないんですね

たとえば以下の理由が考えられます。

✅ 環境にまだ慣れていない

大人でも新しい場所では緊張するもの。
慣れた人の前では話せるのに、
園では声が出にくい子もいます。

✅ 感覚に敏感なタイプ

周囲の音やざわつきが苦手で、
無意識に“自分の声をひそめる”ことで落ち着いている場合があります。

✅ 間違えるのが怖い

「変なこと言ったらどうしよう」
「笑われたら嫌だ」
そんな思いから、
言葉を飲み込んでしまう子もいます。

✅ 話すより、聞くことが得意

よく見て、よく聞いて、
頭の中でしっかり理解している子もいます。

話すスピードはゆっくりでも、
内面では豊かな考えを持っていることも少なくありません。

声が小さいのは「劣っているから」ではなく、
“その子の安心の表現方法”のひとつ。

まずは、「この子なりの理由があるかも」
と考えてみることが、
無理なく寄り添う第一歩になります。

3. 園で大切にしている“無理に声を出させない関わり”

「お返事は元気にね」

「もっと大きな声で言ってごらん」

そんな声かけは、一見やさしいようで、
声が小さい子にとってはプレッシャーになってしまうこともあります。

私たちは、“声を出すこと”をゴールにはしていません
その子の気持ちを尊重しながら、
“伝わった”という安心感を大切にしているんです

焼津中央幼稚園では、
声が小さい子への関わりで、
次のようなことを大切にしています。

✅ 言い直させない

聞き返すときも
「え?もっと大きな声で!」ではなく、
「ごめんね、ちょっと聞こえなかったな」
と責めない返しを意識しています。

✅ 発表を強制しない

みんなの前で話すのが苦手な子には、
無理に順番をまわさず、
「○○ちゃんは今日は聞く役でも大丈夫だよ」
と安心を与える声かけをします。

✅ 表情や仕草を読み取る

声だけに頼らず、うなずきやジェスチャーで
「伝えたい」という気持ちを受け取ることを意識しています。

✅ “小さな声”を聞き取ってもらえる経験を重ねる

たとえば、先生がそっと近づいて
「ちゃんと聞こえたよ」と伝えることで、
“声を出してよかった”という安心感が生まれます。

声を出させるより、
“伝えられた”って実感の方が大事なんですね…

そうなんです。
その子が“話してみよう”と思えるタイミングを、
焦らず、見守ることが大切なんですよ

「大きな声で話すこと=正解」ではなく、
“その子の気持ちに沿った関わり”が、
心をひらくカギになります。

4. 少しずつ心が開くタイミングとは?“その子らしさ”を見守る保育

「今日は“はい”って、聞こえるくらいの声で返事してくれたんです」
そんな日、先生たちは心の中で大きく拍手しています。

声が小さい子が、
自分のペースで少しずつ気持ちを表現し始めるとき。
それは、“声の大きさ”ではなく、
心の安心感が育ってきた証です。

ある日突然、大きな声が出るようになるわけではありません。
でも、“この場所なら話しても大丈夫”と感じられたとき、
子どもは自然と声を出せるようになるんです

無理に声を出させるよりも、
“出せるようになる瞬間”を待つことが大切なんですね

✅ 声よりも、「気持ち」が伝わる環境が大切

・やりたいときに手を挙げられる
・先生が静かに近づいて話を聞いてくれる
・誰かが話すのを“ちゃんと待ってくれる”空気がある

そんな日常の中で、
子どもは自分を出す力を、
少しずつ育てていきます。

「みんなと同じように元気に話すこと」
がゴールではなく、
“自分らしく気持ちを伝える”ことこそが、
その子の成長。

焼津中央幼稚園では、
声が小さくても、おしゃべりが苦手でも、
その子の「伝えたい」という思いを丁寧に受けとめながら、心が動き出すタイミングを、
やさしく見守る保育を大切にしています。

🍀見学やご質問はいつでも歓迎しています。
ぜひこちらからお問い合わせくださいね。
👉お問い合わせフォーム

#声が小さい子 #幼稚園不安 #おとなしい子対応 #集団行動苦手 #子ども個性尊重 #新米ママ悩み #話せない子 #幼稚園の対応 #焼津中央幼稚園 #静かな子安心