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子どもが嘘をつく理由と対応法|幼児期の“こどもなりの嘘”への向き合い方

~目次~

1. 子どもの嘘が出る理由
 🧩 まず見たいのは内容より背景

2. よくある嘘のかたち
 🌱 「間違い」と「嘘」は同じではない

3. 嘘をついたときの受け止め方
 🍀 事実確認と気持ちの確認は分ける

4. 本音を話せる関係を育てる

「やってないよ」と言ったのに、
口のまわりにはしっかりチョコのあとがある。

「先生が怒った」と話すけれど、
あとで聞くと少し違っていた。

子どもの言葉に「あれ?」と思う場面は、
意外とよくあります。

こんなとき、大人はつい
「嘘をついちゃだめ」と
まっすぐ伝えたくなります。

もちろん、それ自体は大切です。

ただ、幼児の“嘘”は、
大人が考えるような
計算ずくの嘘と同じとは限りません。

発達心理学では、幼児期は、
相手の意図や信念を理解する力が
少しずつ育っていく時期だとされています。

嘘をどう受け止めるかも、
年齢とともに変わっていくとされています。

日本心理学会の解説でも、
話し手の意図や信念を理解する力は
5歳から8歳ごろにかけて大きく発達し、
幼児期は「事実と違うこと」を
すぐに大人と同じ意味での嘘として
扱っていない場合があると示されています。

1. 子どもの嘘が出る理由

子どもが嘘をつく理由を
一つに決めるのは難しいです。

叱られたくない、自分を守りたい、
うまく説明できない、
本当はこうだったらよかったと思っている。

その気持ちが重なると、
言葉が少し変わって出てくることがあります。

たとえば、コップを倒したあとに
「知らない」と言う子は、
悪いことを隠したいだけではなく、
「失敗した自分を見せたくない」という
気持ちを持っていることがあります。

また、ほんとはお友達に
取られて悔しかったのに、
「別にいらないもん」と言う子もいます。

これは事実を正確に伝えていない、
という意味では嘘に見えますが、
その奥には、気持ちをうまく言葉にできない
幼児らしさがあります。

🧩 まず見たいのは内容より背景

どうしてそんなこと言うの?って、つい強く聞いてしまいます。

言葉だけを見ると嘘でも、気持ちまで見ると“助けて”に近いことがありますよ!

日本心理学会の資料では、
幼児期の子どもは、
相手が意図的にだまそうとしていること自体を
十分に理解できないことがあり、
悪意に基づく嘘の理解は
7歳以降で発達するとされています。

つまり、幼児の嘘に
すぐ大人と同じ“悪い嘘”の意味を重ねると、
受け止め方がずれやすいのです。

2. よくある嘘のかたち

子どもの嘘には、
いくつか出やすい形があります。

一番多いのは、とっさの否定です。

やったことを「やってない」と言うのは、
考えて作った話というより、
その場を早く終わらせたい反応に
近いことがあります。

次に多いのが、少し話を大きくするタイプです。

本当は一回注意されたのに、
「先生にすごく怒られた」と話す。

本当は少しぶつかっただけなのに、
「○○ちゃんがわざとやった」と言う。

子どもは、自分の気持ちの大きさを、
そのまま出来事の大きさとして
語ることがあります。

🌱 「間違い」と「嘘」は同じではない

ここで大事なのは、
事実のズレを全部まとめて
「嘘」と呼ばないことです。

日本心理学会の解説では、
幼児は相手の言っていることが
自分の知っている事実と違っていても、
「だまそうとした」とは考えず、
「間違えた」と理解することが
多いとされています。

そのため、子ども自身も、
現実と自分の思いをうまく分けずに
話している場合があります。

✅失敗を隠したい「やってない」
✅責められたくない
  「○○ちゃんがやった」
✅悔しさを隠したい「平気だった」
✅注目してほしい「すごく大変だった」

こうして見ると、“こどもなりの嘘”は、
事実の問題だけではなく、
気持ちの表し方の問題でもあると分かります。

ここを見落とすと、
叱っても同じことが繰り返されやすくなります。

3. 嘘をついたときの受け止め方

子どもが嘘をついたとき、
最初にやりたいのは、
真実を言わせることよりも、
安心して話し直せる空気をつくることです。

「ほんとのこと言って」だけでは、
子どもは追い詰められやすくなります。

先に「困ったんだね」「怒られると思った?」
と気持ちに目を向けると、
話し直しやすくなります。

🍀 事実確認と気持ちの確認は分ける

でも、間違ったことを言ったら、その場で正さないといけませんよね…

はい。ただ、“なんで嘘ついたの?”から入るより、“何があったの?”のほうが話しやすいです!

たとえば、壁に落書きがあったとき。
最初に「あなたがやったでしょ」と決めると、
子どもは守りに入ります。

「ここに描いたの誰かな」「描きたくなった?」
と、事実と気持ちを分けて聞くほうが、
子どもも話しやすくなります。

✅いきなり責めるより、
  起きたことを短く確認する
✅本当のことを言えたら、
  その点を認める
✅失敗した事実と、
  子どもの価値を結びつけない

子どもが嘘をつきにくくなる近道は、
叱り方を強くすることではなく、
「本当のことを言っても大丈夫」と
感じられる経験を増やすことです。

幼児期はまだ、
言葉で自分を守る方法を練習している途中です。

だからこそ、嘘を責める前に、
安心して本音を出せる関係づくりが
大切になります。

4. 本音を話せる関係を育てる

子どもの嘘に向き合うとき、
本当に見たいのは
「嘘をついたかどうか」だけではありません。

その子が、困ったときに
本音を話せる相手を持てているか。
失敗してもやり直せると思えているか。

その安心感が育ってくると、
とっさのごまかしは少しずつ減っていきます。

子どもの言葉に戸惑ったときは、
すぐに「嘘をつく子」と決めつけず、
その子が何を守ろうとしたのかを見てみる。

その視点があるだけで、
毎日の会話はかなり変わります。

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